勝率を少しでも上げるために、強キャラ(特に最強クラスのキャラ)を選択する事は正しい。
プレイヤー同士の差が無く、互角であるのなら、どこで一番差が出るのかと言えば、キャラ性能の差であると言えるだろう。これは客観的に見ても異論の余地はない。だから、勝率を上げるために、最強キャラを選ぶことは極自然なことであり、何人たりとも批判できないことだ。
しかし、強キャラを選択した際に色んな方面で覚悟しておかなければならないことがあるのも事実だ。今回は、その心構えについて説明していこうと思う。
戦法次第でプレイヤーの成長を妨げる
強キャラの中には、基礎が疎かであっても普通に勝ててしまうレベルの性能を持ったキャラがいる。特に中堅~弱キャラ相手には、基礎などは置いといて性能差だけで圧倒してしまう場合もあるだろう。そうなるケースが強キャラを選んだ場合は増えてくる。だから、思考停止して強力な戦法だけを用いている場合は要注意だ。アップデートによる調整で、戦法そのものが出来なくなったり、戦法への対策が確立して通用しなくなった時に、勝率への影響がモロに出てくるハメになる。
勝って当然な雰囲気になる
特に強キャラと弱キャラが相対する場合、弱キャラを応援したくなるのが人類の常だ。無論その状態でも強キャラを応援する場合もあるだろうが、多くのプレイヤーや観戦者は弱キャラの方を、厳しい立場に置かれているキャラの方を応援したくなるものだ。
大会などで、相手ばかり応援されて、自分は応援されなかったり、勝つことが普通であるという雰囲気は、気になる人からすればなかなかキツイものがある。例えば、海外の大会で禁止キャラとなった全盛期のベヨネッタは、即死コンボを決めても観客は溜め息ばかり、ベヨネッタが勝っても拍手一つ起こらないことさえあったという。ここまで来ると、完全にヒール側だ。
勿論、大前提としてどのようなキャラを選ぼうがプレイヤー同士の勝手なので、そこに異論の余地はないのだが、上記の感情論までどうにかすることは出来ない。
勝率を少しでも上げるために、強キャラを選択するのであれば、ストイックな精神を持たなければならないだろう。少なくとも回りの雰囲気に簡単に流されない程度には。
対策されやすく、読まれやすい
キャラ対策の優先度は、言うまでもなく、強キャラ>>弱キャラとなる。
そして、少しでも勝てるようになるために、強キャラを選択する人は、ガチの対戦環境であれば必然的に多くなる。よって、対策の質・量ともに強キャラの場合は弱キャラより大変充実しやすい。それはすなわち、自キャラの手の内を読まれやすいことにも繋がる。
特に初見殺し・分からん殺しの類は、最強キャラであれば存在しないと言っても過言でないだろう。
負けは全てプレイヤーのせいとなるプレッシャー
強キャラが弱キャラ相手に大きく負けた場合、それはプレイヤー同士の実力差が大きいことを意味するだろう。キャラ性能で勝っている場合、その性能を言い訳にすることは許されず、プレイヤーの全責任へとなりやすい。
当たり前の事を言っているだけに聞こえるが、「負けても性能差があるから仕方ないだろうと」と思っているのと、「負けたら完全に自分が悪い、負けることは許されない」と思っているのとでは、精神的プレッシャーも大きく異なってくる。
これらの言い訳を実際に口にするのは。当然よろしくないことなのだが、例え口に出さなくても、心の中で上記のように意識してしまう人は結構いるのではなかろうか。
自分の勝利を賞賛してもらいたい人からすれば、『勝って当然な雰囲気になる』事項とも合わせて、なかなかに辛いものがある。それが理由で最強キャラを選ばない人だっている。
強キャラであればあるほど、プレイヤーの競争率も高い傾向にあるので、なおさら多少勝った所で、相手に認められにくいのが現状となるだろう。
今回は、強いキャラを使うのであれば、当然と言える事項も述べさせていただいた。
これらの事項は理屈だけでは解決が困難な所もあるので、やはり自分自身がきちんと心構えを持つ必要があるだろう。周りの評価を全く気にしない人からすれば、今回の記事を見る必要は殆ど無いと言えるかもしれない。しかし、そうでない人も一定数以上はいると思うので、該当する人は、参考になっていただければ幸いである。
コメント
カービィで意外に一部の強キャラ(シーク・ゼロサム・リュウ・ロゼチコの4キャラ)に勝ちやすいと感じたのですが なるほど弱キャラは深く対策してる人が少ないから初見の相手(クセも手の内も不明瞭)には勝ちにくいのか・・・
その通りですね。弱キャラやマイナーであるキャラほど対策は立てづらいです。使い手が少ないほど、実戦による経験が得られないわけですから。
ちなみに、個人的にですがその4キャラの中でもカービィシークは、カービィ側がかなり頑張れるカードだと思っています。恐らく0.5不利程度で済むのではないでしょうか。それに加えて初見殺しの要素をふんだんに使えば、シーク側は充分に喰われますね。
俗に言う甘え性能が高いキャラがだいたい強キャラですからね。
今作はキャラバランスは良い方ですが、あくまで過去作品との比較であり、どうしてもキャラ数増加により格差自体は大きいままですね。
私見ですが終点だと性能差がでやすく、それ以外の(といっても戦場やヨッシーアイランドなどシンプルめなところ)ステージでは性能差はあまり感じない気がします。
甘え行動が強いキャラは、俗に言うお手軽強キャラを地で行くような性能をしていますね。もちろん、甘えがあまり許されない強キャラも存在しますが。
筆者は、終点や戦場といったどのステージであろうとも、ギミック満載でないシンプルな所であれば性能差は出ると思います。ただ、性能差の種類・性質が違うのでそれで性能差をあまり感じなかったりするのかもしれません。
例えば、終点は着地する高度が必ず一緒なので、飛び道具から逃げることが難しく、飛び道具の性能差が出やすい。
しかし、戦場は着地する高度が違ってくる。飛び道具から終点よりは逃げやすくなるが、空中性能の高いキャラが有利になりやすい。(様々な所に着地できる選択肢があるため)
なるほど 飛道具の有無で終点での強さはかなり差があるということですね。弱キャラの大半が飛道具なし(もしくはあるけど遠距離攻撃としては低性能)なので戦場のがキャラランク差を感じなかったんだと思いました。
性能が高くて、尚且つ自分のプレイスタイルに合ったキャラを使うのがベストだと思う。
そういうキャラを使う事によって、
対戦で勝ちやすくなる→その使用キャラの事が好きになる→モチベーションが上がる→最初に戻る
という風に、良い具合に歯車が回るので。
自分の好きなキャラを使うのって、とても楽しい&モチベ維持にも繋がるよね。
俺は今作で「カムイ」がとても好きになり、スマブラがさらに好きになった。
自分にあったキャラを見つけることが出来れば、良いスタートラインを切れるでしょう。
だから、そこに時間をかけても良いぐらい大事なことだと思います。
その様子ですと、見つけられたようですね。
辛いのは、強キャラ使った方が勝率低いことなんです。
強キャラには素早いタイプのキャラが多く、細かい制御が必須なんですよね……。
そういうのが苦手な自分としては、例え弱キャラ扱いされててもガノンを使ってしまいます。
強キャラは記事内で延べたように、対策も確立されやすいですからね。
弱キャラよりも強キャラのほうが自分に合っていなければ、強キャラを使ったほうが勝率が低いのも自然なことだと思います。
自分のスタイルを確立することが如何に大事なのかがよくわかります。これはキャラ性能云々よりも重要な事項だと思います。
自分に合ったキャラが一番ですよね。
悔しかったら自分も強キャラ使えってよく言われているけど、やっぱ人によって向き不向きはあるから大会やガチ部屋が一部のキャラばかりに染まるのもどうかと思う。
性能面でどうしても強い一部のキャラに染まってしまうのは、対戦ゲームにおいて仕方ない所です。そしてそれはスマブラに限った話ではないでしょう。
だからこそ、滅多に見ないキャラが勝ち進んだ時には、いつも以上の熱気に満ち溢れ、盛り上げていく力があるのだと思います。
隔離に入ってから「勝って当たり前」って言うのは身にしみて感じますね
対策してくる相手に強い技を何回も押し付けたら「ぶっぱ」と言われて、負けたら「雑魚」と言われる
隔離部屋だけでしょうが心が折れそうですw
それでも今まで使ったキャラの中で一番手になじむので頑張りたいです