努力が報われず、感覚派の相手に敵わない時がある理由

以下の様なやり取りが、きっと今日もどこかで、起きているだろう

スマブラーA:「さっきの行動おかしいだろ。そんなリスク・リターンが見合っていない行動を取るなんて!」

スマブラーB:「練習もたくさんやって、研究もたくさんしたのに!これで間違いないはずなのに、なぜ勝てない」

スマブラーC:「はぁ?そこでそんなぶっぱなし行動を取るかー。よくわからん。」

スマブラーX:「あー、何ヶ月もスマブラ触ってなくて、久々にやるけど、意外とそれでも勝てるもんなんだな」

今日もどこかで、このような事を言っている・思っているスマブラーがいるかもしれない。練習も研究も重ねて、その成果がしっかり報われるなら、それで万事OKではあるけど、そうとは限らない人もいるだろう。それとは逆に何となく感覚だけで戦って、意外と勝てる人もいる。

勉強であれば、研究や努力は対戦ゲームよりずっと報われやすい。全然勉強をやってない人と比べたら、研究や努力の差は相当なものになることが多いだろう。

しかし、何故かそうとは限らない。理屈で考えたらおかしい行動とかも通る時は通るし、理論通りにならないケースだって、そこかしこで起きている。

この違いは一体何なんだろうか。

ちなみに、筆者もどちらかと言うとスマブラに関しては理論派ではなく感覚派な方である。

何故上記の事が起こりえるのか、「努力が報われず、感覚派の相手に敵わない時がある」のは何故なのか。今回はそれを中心に話していこうと思う。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

理論派VS感覚派

理論派と感覚派、どちらが強いのかと言った話は、対戦ゲームの業界では常に耳にするような気がする。実際にどちらが本当に強いのかは決着が付きそうにもないし、筆者にも分からないことだ。しかし、一見、努力や対策を積み重ねている人の方が大会でも結果をより多く残している感じはするのではなかろうか。

ところが一方で、対策とかの研究量が明らかに乏しいプレイヤーであっても、己の感覚だけで勝ち進み、結果を残している人も少なからずいる印象があるのではなかろうか。

そこで今回は、スマブラDXの世界トッププレイヤーを引き合いに出して考察してみよう。

Mew2king (左) vs Mango (右) の風刺画(格ゲープレイヤーwiki:Mew2kingより)

彼らはいずれもスマブラDXの世界トッププレイヤーである。そして格ゲープレイヤーwikiの記事の中には、このようにも書かれている。

圧倒的な知識を武器とするMew2Kingと動物的な本能に任せるMangoのプレイスタイルは、まさに「理性」と「野性」の象徴である。
彼らの試合はスマブラdx界において最大の人気カードであり、かつ8年の歴史を誇る伝統の一戦だ。

こうしてみると、理論派だけでなく、感覚派であっても、大会を勝ち進めるレベルのプレイヤーは存在していると分かる。感覚派の人が理論派に絶対敵わないかといったらそうとは限らないと言えよう。

さて、それでは、例え「感覚派」であっても、トップレベルのプレイヤーが存在するのが分かった後で、何故そのようなことが起こり得るのかを考察していこう。

スマブラを理屈だけで語ってはいけない!?

実はスマブラにおいても、「数値を伴う理論」で語れるケースは多い。

通常技や必殺技の発生速度や硬直、ガードや緊急回避の硬直、着地硬直など、これらのデータはwikiで調べるなりしたら大体分かる。よって、「このキャラの上スマッシュ攻撃をガードしたら硬直は○Fだから、ガードを解除してからのダッシュ掴みや発生□Fまでのスマッシュなら間に合う」と言ったように出来るし、これによって、「このキャラの上スマッシュ」に関してのデータが分かり、それに対する対策行動を用意したりリスク管理を行う事ができたりする。

しかし、スマブラの対戦にて、このようなデータを頼るには限界があるのだ。それはなぜか?

例えば上記の「上スマッシュ」のデータを理解できた所で、それを生かす為に何が必要かをまずは考えなければならない。まず相手がどのようなタイミングで「上スマッシュ」を打ってくるのか。これは、例え同じキャラでも相手によって大きく違ってくると言えよう。ある人は反確以外では殆ど振らない人もいればある人はいきなりぶっ放す時もあるかもしれない。そして、間合いや相手キャラの前後の位置関係によって違ってくるかもしれない。他にも色々と言えるが、多すぎるのでこのぐらいにしておくが、この時点で全てを数値化することは出来ないことが分かるだろう。

もっと簡単に言うのであれば、相手は人なのだから、自分のマニュアル通りに事が進むなんて事が果たしてどれだけあるのだろうか?といった話にもなる。

これは前回の記事で述べた【ケースA】にまんま該当すると言えよう。

そしてこのような、理論だけで頼ろうとすると、理論で語れない状況や、目まぐるしい試合展開の中で頭の整理が追いつかない状況になった時に途端に脆くなってしまう傾向にあると言うわけだ。

よって、「このキャラの上スマッシュ」に対して、正確に、理論上こうである!と答えを出す人と、「このキャラの上スマッシュ」に対しては経験上こうな気がするから、それに対して感覚であの行動をしたりこの行動をしたりする人との間には、相当大きな差があるわけだ。それぞれが上スマッシュに対して取れる行動の選択肢・レパートリーの量が余りにも違う。対戦における柔軟性が違うことで、応用量も大きく違ってくる。それが勝てない理論派の人と勝てる感覚派の人との間に決定的な差となって結果に現れてくる。

理論派が感覚派に勝てない理由の一つとして、上記の様なケースは充分に考えられるだろう。

※一つ断っておくと、ここで延べているのは飽くまで、「理論派の人より、感覚派の人の方が強かったり勝てたりするのは何故か」といったことに対して延べている考察であり、理論派の人が応用が効かなくて勝てないというような事を言っているわけではない。
上記の感覚派のような応用の効いた行動を取れ、尚且つ理論・努力を積み重ねて着実に強くなっているトップレベルのプレイヤーも当然いる。

上記の感覚派のような行動・思考を養うために必要なこと

ここまで、勝てない理論派のプレイヤーと勝てる感覚派のプレイヤーの違いについて延べてきた。それでは、この勝てる感覚派のプレイヤーの様な行動・思考が出来るようになるために必要なことは何だろうか。

実はこのために必要な事は、簡単にまとめると一言で片付けられる。それはこのブログのあらゆる所で延べてきたことだ。それは一体何なのか。

その答えは本当に簡単で『基礎を確立する』…これだけだ。

最も、これは当然、「言うは易く行うは難し」に該当する超典型例となる。

基礎を確立することは並大抵のことではない。特に基礎を疎かにして長い間ついた悪い癖が敗因となっている場合、それを修正することは至難であるし、なかなか改善出来ず、挫折することもあるだろう。

そんな時は、このブログを読み返して、今一度、基礎を高めていくことに注力して頂ければ幸いである。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

コメント

  1. そこらにいるような凡人スマブラー より:

    人間の反応速度なんて、せいぜいルカリオの横スマほどの速さの技しか見てからガード(or回避)が出来ないって聞いた事があります。
    なので、ある程度 速い技というのは、先読みで対処するしかないでしょうね。

    つまり、スマブラ対戦も「ジャンケン」みたいなものだと思います。
    しかし、それでも毎回大会で上位入賞する人というのは、やはり対戦経験が豊富で 対戦にだいぶ慣れてるから、その時々において瞬発的に良い行動が出来るように根付いているんだと思います。

    こういうのも、一種の「感覚」でしょうね。

    • サウザー より:

      そうですね。見てから対応出来ない行動は、読みで対応したり、ジャンケンを制する必要がある場面も出てくると思います。
      これはスマブラ以外の対戦格闘ゲームにも言えることですね

  2. 桃色球 より:

    人間が反応できるのは3Fまでらしく、実際は入力によるズレがあるためおそらくは6F∽8Fくらいまでが反応の限界でしょう。5F以下に反応できる人は間違いなく経験による無意識処理かカンで反応したのだと思います。

    • サウザー より:

      見てから反応できないケースを対処できた場合は、おっしゃる通りだと思いますよ。
      ちなみに6F~8Fであっても反応こそできるかもしれませんが、見てから対処は不可能なレベルですね。
      実は見てから出来る範囲はもっと遅くて、20~F程度で辛うじて見てから対処できるかなって感じですね。

      • 桃色球 より:

        なるほど20F以上ですか!
        それを聞くと発生8Fのフォックスの上スマがいかに反則レベルかわかりますね。読めないとほぼフィニッシュされるのでダッシュしてきたら要警戒ですね

  3. SMG より:

    理論派と感覚派、自分は理論派です。
    発生Fだのリーチだのをどうしても気にしてしまいます。
    wikiなどのそれらのデータを見て、その技の性質を大体想像します。
    そして、いざトレモで振ってみて、ああこんなもんかと理解します。

    とはいえ実際にどう使えるかは、オンライン対戦をしてみるとよく解ります。
    トレモでも大体把握はできますが、対人戦だと読みが必要になるため、その読みに応じた感覚で、主に撃墜技や置き技を出しています。

    技の発生Fなどのデータは、技の性質を知る上で重要です。
    しかしスマブラは読みゲーである以上、技を振る感覚をしっかり馴染ませて、その感覚を相手が来そうな所にバッチリ出す!というのが、相手に攻撃を当てることに繋がると思います。
    感覚派の人が理論派を圧倒する理由はここにあるかと。
    スマブラに感覚は不可欠です。
    理論は技などの動きの性質を理解するために必要なもので、対人戦では感覚がものを言います。
    理論派だ感覚派だいっても、トッププレイヤーはそのどちらもが高いレベルです。
    頭と手の馴染みと読みの感覚、これが一番重要な気がします。

    • サウザー より:

      感覚派で結果を残している強い人は、読みは勿論なんですが、理論的なデータとかも、何となく分かったり、経験することで改めてすぐに理解したりしているのだと思っています。だから、理論派の人よりデータが劣っていても、それだけで、大いなる実力差に繋がらないのではないかと。