崖を極めよ

 

崖捕まりは、一時的に安全を取るには非常に有効な選択肢であると言うことは、「困った時は崖に逃げろ」という記事で述べさせて頂いた通りだ。

しかし、崖捕まりの状態は、自分側からしたら危うい状態であるし、相手が捕まっていれば逆に状況有利であるとも言える。
だからこそ、崖際の攻防を極めれば、攻めも守りもより一層強固なものになるだろう。
今回は、そんな攻めでも守りでも重要な崖について解説していく。初めは崖際の攻防について心がけて欲しいことと、筆者の崖について思うことを、他作品と比べながら説明していこう。

100％安全な崖の選択肢は存在しない

まずこれを心がけて欲しい。forでは崖の行動は、どんな行動であろうとも一定以上のリスクは存在する。崖に捕まった状態で相手の攻めを完全に拒否する事は基本的に不可能である。これは、崖の捕まった時点で、捕まった側の行動が限られると言うことが最大の理由だ。

しかし、実は過去作のスマブラDXやXでは存在していた。詳細は割愛させていただくが、DXやXでは理論上絶対安全に相手の攻めを防げる・確実に登れる選択肢があったのだ。だから、ラインが無くなったり、着地狩りの危険が少しでも存在していれば、安全な崖に逃げ込むことが大体の場合にて最善であった。一時的では無く、ほぼ確実に安全を取ることが出来たからだ。しかし、そのような崖の仕様は、対戦ゲームとして問題があったのか、forでは調整されている。恐らく、追い詰められた後に安全な場所へ引きこもることが出来てしまえば、対戦ゲームとしての興がそがれてしまうのが理由であろう。

事実、今作の崖は、崖で待つことを許さない調整になり、さっさと登らないと大きなリスクを背負うような仕様になった。

※崖待ちの凶悪さを知らない人の為の参考動画を貼っておく（スマブラX）。
動画時間で6：00以降を見て欲しい。この大会のルールでは、ストックが同じだった場合、サドンデスを行わず、％が低い方が勝ちというルールである。メタナイトは崖に捕まった直後、空上を振りながら降りることで、相手を一切寄せ付けない難攻不落の崖待ちが出来た。ちなみにどちらもトップレベルの使い手であると言っておく。

スマブラXではforと違い、何回連続で崖を捕まっても無敵時間がしっかりと付与され、しかも崖を離した後も崖捕まりの無敵が続いていた。だから、メタナイト側は、実質完全無敵で空上を振りながら相手を追い払うことが出来た。しかも余りにも簡単で誰にでも出来た。崖待ちの凶悪さが嫌でも分かるであろう。

少し余談が過ぎたが、とにかく今作では、ダメージを喰らうか、一度ステージ上に足を着けない限り、連続で崖を捕まったら無敵が無くなった。そして、崖を離した瞬間に無敵がすぐ消えるようになった。

筆者は今作の崖の仕様については過去作よりバランスが良い、良い仕様だと思っている（ただし、一部を除く）。

崖際の攻防は高度なジャンケンと言える

崖際の攻防は、ジャンケンにある意味近いと筆者は思っている。しかもなんでもありのルールにした高度なジャンケンだ。

以下、具体例を挙げよう。

• 例えば、本当のジャンケンのように運否天賦にかけることも出来る。
• ジャンケンをする前に「俺はパーを出しておくぜ」と宣言をすることで、心理戦に持っていくことも出来る。読み合いと言っても良いだろう。
• また、相手の崖登りを見てから潰すことで「後出しジャンケン」をすることも出来る
• はたまた、一つの選択肢で、相手の複数のジャンケンの手を一度に潰すことも出来る

このようにジャンケンを何でもありのルールにしたような感じだ。崖際の攻防は上記の様な駆け引きが実際に行われている。非常に興味深い。崖もまた、重要な基礎の一つであることは言うまでも無い。崖際の攻防をいい加減にしていると、こちら側はせっかくのチャンス手を逃してしまうし、相手からはリターンを取られ続ける。勿論、撃墜に直結することも日常茶飯事だ。だから、崖際の攻防もしっかりと抑えて欲しい所だ。

次回の攻略記事では、そんな崖際の攻防について具体的に解説をしようと思っているので、楽しみに待っていて欲しい！