ライン管理を理解する

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ライン管理とは

ライン管理は間合いを語る上で重要となる。
ライン管理は、聞いたこと無い人からすれば、少し難しい話になるかもしれない。

しかし、もしラインの概念が理解できると、自分にとって有利な間合い管理というものがより具体的に意識できやすくなるので、ラインについてよく分かっていない人は、これを機に是非理解して欲しいと思っている。

まずは、ラインという言葉を聞いたことが無い人向けに説明しよう。ラインとは、自キャラと相手キャラの間の中央に1本の縦線を引き、その縦線から手前側を自分の陣地、向こう側を相手の陣地と区分したものだ。そして自分側の陣地は、基本的に相手の攻撃が届かず、ローリスクで自由に動ける場所のことを指す。

ライン@互角

気をつけて欲しいのが、ラインとは目に見えないものであり、キャラが動くことでラインは常に平行へ移動している。

自キャラが相手を崖端に追い詰めていれば、自分の陣地は広くなるし、相手キャラに追い詰められていれば、自分側の陣地は狭くなってしまう。

◆ライン的に有利な場合
(引き行動が取りやすい)

ライン有利

◆ライン的に不利な場合
(引き行動が殆どできない)

ライン不利

基本的に自分の陣地が広ければ、その分後ろ側へ自由に動ける範囲が広がる。すなわち、スマブラで特に強い行動とされている、守りの行動(迎撃や引き行動)が取りやすくなること意味する。

上図を見れば一目瞭然だが、陣地が広いほうが、引き行動が取りやすく、狭いと引き行動が殆ど出来なくなってしまうのは感覚的に分かることだろう。つまり、ラインを意識するということは、自分の有利な間合い管理がしやすくなることを意味するし、基礎の項目で散々述べた、守りに関する行動が取りやすくなることも意味する。ラインと言う概念が間合い管理にて重要であるというのが分かっていただけたことだろう。

相手を崖端に追い詰めて、相手の陣地を狭くする事を、『ライン攻め』と言うことが多い。ライン攻めをすることで、自分は引き行動が取りやすく、相手は引き行動が取りにくくなるので、立ち回りで主導権を握りやすくなるのだ。

ライン攻めの方法

ラインの攻め方は色々とあるが、その中でも安全な攻め方とされているのは以下の2点だ。

歩き

歩きから出来ない行動というものが一切ないので、全く隙を出さずにラインを攻めることが可能。ただ相手に向かって歩いていくという動作は、単純ながら、ライン攻めにおいては非常に有効だ。もちろん、迎撃を常に意識しながら歩かないと、相手にあっさり攻撃を許してしまうので注意が必要だ。

ジャンプ様子見

こちらの利点は、歩きでは見てから困難な奇襲を防ぎやすく、また隙の少なく判定の強い空中技を振りながらすることで、攻撃・牽制も兼ねながらライン攻めをすることが可能な所だ。最も、歩きより出来る行動は制限されているので、その隙を狩られる危険性は存在する。

取り敢えず、上記2点が代表的なライン攻めと言えるだろう。ライン管理ができるようになることは、間合い管理能力の高さに直結すると言っても過言でないので、意識できるようになりたい所だ。間合い管理の参考になれば幸いである。

ライン管理の例外事項

ただし、ライン管理で気をつけて欲しいのが、いくつか例外事項があると言うことだ。
そのケースと対峙した場合、対処法が違ってくるので注意が必要となる。

場外や崖での待ちが堅牢で崩せない場合

主にスマブラXで存在してい事項だ。スマブラXでは、ラインを攻めたのに安全な崖下に逃げられ、そこで延々と待たれるケースがいくつも存在した。これは、引き行動がやりづらいと言うケースに全く該当していないので、事実上のライン崩壊と言える。

スマブラforでは崖待ちに一定以上のリスクが存在するので、Xほど崩壊しているケースは見られなくなったが、依然、場外や崖からの迎撃が強いキャラは存在するため、そのようなキャラや行動を取るプレイヤーに対しては、ただライン攻めをするだけでは有利な間合いを取れるとは限らないので注意だ。

飛び道具の存在

これはラインに関係なく、相手側の陣地に攻撃を振ることが出来ると言っても過言でないので、ライン管理の概念にそのまま当てはめようとすると、話がややこしいことになる。

よって、飛び道具を持つことのメリットは、間合いやライン管理の観念で見ると非常に大きいことが分かる。これに対しては、飛び道具反射技や、より強力な飛び道具を持っていれば容易に対処出来るが、そのようなキャラは限られているので、頼れないことも多いだろう。

全キャラ共通の対策方法としては、回避やジャンプで前に詰める、ジャスガしながら少しづつ前に詰めるといったものがある。ジャスガの方が難易度は少し高いが、その分リスクは非常に小さい。

前方回避

相手の裏に回りこむということはつまり、ラインの有利不利が一瞬で引っくり返ることを意味する。有利な間合いを取っていたつもりが、いつの間にか不利にされてしまっているので、その意味でも前方回避への対策を必須だと言えるだろう。

対策方法は緊急回避の記事に記載しているので割愛する。

この用に、いくつか例外事項も存在しているが、それでもラインと言う概念が、間合い管理において極めて重要であることに変わりはない。上級者の動画などで、ライン管理のことを意識して見れば、また動画鑑賞が面白く、そして参考になるかもしれないだろう。

コメント

  1. とぐろ より:

    何時もサウザーさんの記事を参考にしてもらってます。少しライン詰めについて気になることがあるんですが、距離を詰め自分の行動範囲が広くなることは利点ではありますが、相手がジャンプした場合のラインはどう変化するんですか?

    • サウザー より:

      ジャンプをしても基本的に変わりません。ジャンプをした所で、Y軸(縦線)は変わらないですからね。
      最も、ジャンプをして、相手を通り過ぎれば、当然ラインは逆転します。
      しかしこれは飽くまで、X軸(横方向)に動いて成立しているに過ぎません。