※画像はeSportsRunner様、SHI-G様より拝借しました

 

性能かキャラ愛か。キャラクターを選ぶ時、誰もが一度は悩む命題であろう

好きなキャラを選びキャラ愛を貫き通すか、性能を重要視するか。この相対する二つの葛藤は、対戦ゲームにおいて常に付き物で、ことスマブラも例外ではなく、64の世代から、その強烈な葛藤に大多数のプレイヤーが苛まれてきた。もちろん、偶然にもキャラ愛と性能面で一致すれば、この上ない幸福であるが、forではアプデにより弱体化する可能性も存在する。弱体化された時にこそ、キャラ愛の真価が問われることになるだろう。

このブログの初めの方に書いた、己を見つけ出す方法やプレイスタイルの見つけ方での記事は、言うまでもなく、性能面で話を進めている。勝つために性能を重視するは、仕方がないと言えよう。事実、結果を残している上位プレイヤーは、ほぼ例外なく強キャラを使って勝ち残っている。極一部の例外でも、それに匹敵にする強みを押し付けたりして生き残っているケースが大半だ（ネタ殺し・わからん殺しなど）。

しかし、プレイヤーの中には、キャラ愛を貫き通す人も存在するだろう。例えどれだけ性能で劣っていても、それが自分の得意とする戦法に合わなくても、好きなキャラで貫き通す人はきっといるはずだ。筆者は、キャラ愛で突き進むことは大いに結構だと思ってる。なぜなら、

すでに確固たる己を見つけ出しているからだ

それは自分のスタイルが確立できていると言えるし、この上ないモチベーションの原動力となっているはずだ。特に、このキャラで一生を共にすると決めたプレイヤーであれば、多少負けが重なった所で決して心が折れることはないだろう。

 

しかし、プレイヤーの中には、

性能とキャラ愛との葛藤で頭を悩ませているプレイヤー多数いることだろう

それは、キャラ愛という観点で見ても、決して恥じることではない。このキャラは好きだけど、性能では厳しい、やっぱり勝ちを狙いたいと思うのは人として当然だからだ。事実、筆者もXの時そのことで頭を悩ませたプレイヤーであり、最終的には性能を選んだ（これが後にスネークとの運命的な出会いにもなったわけだがそれはまた別の話）。

そこで、今回の記事では、そんな葛藤で苦しんでいるプレイヤーの為に筆者が出来るアドバイスをしようと思っている。そのために、スマブラの世代ごとのキャラ性能差の違い、歴史も一緒に延べていこう。他の世代のスマブラと比較することで、より分かりやすい指標が出来るからだ。

 

スマブラ64

実は各世代の中で最もバランスが良いとまで言われている。理由は単純明快。まずは、キャラの数が最も少ないからだ。キャラの数が多ければ多いほどバランスを取るのは当然難しくなる。逆もまた然りだ。そして、スマブラの中で、最も防御面のシステムが弱く、即死コンボが日常茶飯事の世紀末なゲームバランスであると言うことだ。だから勝つために必要な読み合いの回数も少なくなりがちなので、強い人相手へ戦う時もワンチャンスの勝利を掴みやすいと言えるかもしれない。そんなバランスであった。

スマブラDX

知る人ぞ知ることであろう。単純なキャラ性能差のバランスは歴代最悪である。ぶっちぎりで最悪と言えるレベルだ。大会で結果を残しているキャラクターは愚か、全ガチプレイヤーのキャラ使用人口で見ても上位10キャラ+一部の中堅キャラで95％以上を占めていると言っても過言ではない。極一部のプレイヤーが、中堅クラスのキャラで結果を残しているが指で数えきれる程度だ。下位キャラクターはゲームに参加できていないとまで言われる有様で、下位キャラが上位キャラに立ち向かうのは余りにも厳しい。そんな世代であった。

スマブラX

キャラ性能差は上位と下位の差で見ればDXよりは幾分マシになった。しかし、新たな問題点が浮上。基本コンボの実質的な削除、崖待ちを始めとする待ち全盛期の時代から出てくる問題というのはつまり、勝たなければいけない読み合いの量、制さなければいけない立ち回りの量が圧倒的に増えることを意味する。極端な話、スマブラ64では、数回読み勝てば、ストックを奪うことも容易であったが、Xは決してそうは行かず（アイスクライマー以外）、1ストック奪うために、数十回の読み合い・立ち回りを制する必要があることも。よって、キャラ性能差・プレイヤー差を覆すことが極めて困難。そんな世代であった。

スマブラfor

アップデートと言う最強のバランス調整装置のお陰で、圧倒的キャラ数を誇りながら、バランスは比較的良好。今後もアップデートの追加により、ますますバランスは良くなることだろう。しかもアップデートにより、多数の弱～中堅キャラに救済の手を差し伸べてくる可能性が生まれている。このことから、キャラ愛を貫き通したいが、勝ちも狙いたいプレイヤーからすれば、歴代の中でも恵まれているといえる。そんな世代である。

さらに2ストが主流であるのも追い風で、ストックが少ないことで、勝つために必要な読み合いも少なくなり、多少実力差があろうと、勝負が覆るというケースが頻発する。最も、それは自分が逆にやられてしまう可能性も孕むことになるが。

 

上記のことから言えることは、

歴代と比べても、勝ちとキャラ愛を両立しやすい環境であるということだ

無論、性能で選んだほうが、安定した勝率を得られると言う事実は変わらないので、キャラ愛を一切考慮しない人には、関係のないことであると言っておこう。

 

どうだろうか。キャラ愛と性能の狭間で迷いに迷っている人は参考になっただろうか。

この記事を見て、自分の中の葛藤が少しでも晴れることが出来ればこの上なく幸いである。