崖の上で主導権を握ろう

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相手を崖から簡単に登らせない

ライン管理の概念から考えても、こちらがステージ上にいて、相手が崖に掴まっている状態は有利だ。この状態を維持することが出来れば、ダメージソースになることは勿論、撃墜に繋がることも。更に、ステージ端に相手がいるということなので、バーストラインが狭いことも意味する。ステージ中央で吹っ飛ばすより容易に撃墜が狙えるため、やはり重要だ。

崖上がりについての解説は、他の記事でも何度かさせていただいた。まだ見ていない人は、

ブログ内検索で『崖』と検索だ!

今回は、応用編ということで、過去に説明した崖に関する事項も踏まえた上での解説となる。それでは始めよう。

強力なセットプレイを組むべし

相手の崖から出来る行動は限られてくる。普通にステージ上にいる時と比べたら、対処もかなりやりやすい。よって、事前に相手の各種崖からの行動を想定し、セットプレイを組むことは、かなり有効となる。

ここで言うセットプレイの意義とは、相手の崖からの複数の選択肢に、一定以上対応出来るようになると言うことだ。一点読みを通せば、相手の崖登りに対して大きなリターンを得ることが出来るが、確率は低く、それはある意味、ただのジャンケンに近いかもしれない。しかし、相手の崖上がりを見てから、こちらが対応策を取ることが出来れば、後出しジャンケンをすることだって可能だ。

通常のジャンケンと後出しジャンケン。どちらが有利であるかは自明の理だろう。そう、これは、崖に関する最初の方の記事で述べさせていただいた、ジャンケンの例えに他ならない。

さて、相手を容易に崖上がりさせない為のセットプレイは大事である事は分かって頂けたと思うが、実際にどのようにセットプレイを組めばよいか分からない人も多いだろう。そこで、その具体的な方法を今から説明していこう。

崖上がり狩りの優先度を設定する

さて、崖掴まりの状態から、様々な方法で崖上がりが出来るわけだが、崖上がりの行動の強さはそれぞれ大きく違ってくる。当然、強い崖上がり行動は警戒するべきだし、弱い崖上がり行動は警戒度も下がるだろう。最も、これは弱い崖上がり行動は、あまり狩ることが出来なくても良いというわけではない。必要以上に対応策を用意しなくても狩れるようにした方が良いということだ。つまり、他の強い崖上がり行動を狩るついでに弱い崖上がり行動も狩ることが出来るようにしたほうが良いと言うことになる。

崖上がりの強さはキャラ次第である所が大きいだろうが、大体、崖上がり行動の強さは以下のように収束する。

崖上がりジャンプ≒崖離し>その場崖上がり>>転がり崖上がり>崖上がり攻撃

崖上がりジャンプと崖離しは、予備動作の短さ、出来る行動の多さから、直接狩ることは難しいだろう。この二つの行動は、崖上がり後の次の行動を見てから対応するのが無難と言える程だ。それだけ対策の優先度も高く、相手がこの行動を選択する可能性も高いと言うことになる。よって、この上位2つ(あるいは3つ)の行動にある程度以上対応できる事は、セットプレイを構築する段階で、大前提と言ってもいいだろう。つまり、転がり崖上がりや崖上がり攻撃には強く、崖上がりジャンプや崖離しに弱いセットプレイの価値はとても低いことを意味する。崖上がり狩りのセットプレイを構築するにあたって、これらは意識できるようにしよう。

セットプレイの構築例

筆者が実際に崖上がりに対するセットプレイの構築例を見せよう。具体的にどのように考えてセットプレイを構築しているかを知ることで、セットプレイ構築の参考になってくれれば幸いである。

自キャラの位置

相手の崖離し空中攻撃がギリギリ届かない距離(2~3キャラ分程度)をキープする。

※自キャラの位置は重要だ。相手が掴んでいる崖からの距離・位置は、相手の崖上がりの狩りやすさに直結する。今回は、相手の崖離し空中攻撃に対応できるようにこのような位置へと定めた。

そして、上記の位置から、各種崖上がりの行動に対して以下のように対応する。

崖離し

相手からある程度距離を取ることで、安易な崖離し空中攻撃を許さない。それでステージ上に登った(着地した)相手を見てからダッシュ攻撃・掴みなどを狙う。隙が大きいと判断すればスマッシュ等の大技を狙うのもありだ。

※キャラ窓対抗戦のワンシーン。相手が崖を掴んだ瞬間、距離をある程度とって、横スマでの返り討ちを狙う。
相手の崖離し空中攻撃に対して、見てから攻撃を被せたり、スマッシュ等の大技を狙うのは、崖離し空中攻撃に対する常套手段だ。

崖上がりジャンプ

見てから空中上攻撃などを素早く仕掛ける。発生が早く・判定の強い攻撃である方が望ましい。自分が下・相手が上にいる状態は、スマブラでは基本的に有利なので、登り空中技での対空を狙う。勿論、確定では無いのだが、相手もこちらの登り空中技を見てから対応することは不可能なので、こちらが有利な状態で相手の崖上がりジャンプに対して圧力をかけることができる。こちらがある程度距離を取っているので、相手の崖上がりジャンプ後の空中攻撃をもらう心配も少なくて済む。

その場上がり

見てからダッシュ掴みで対応。その場上がりに対して一番ベターな対処方法でもある掴みで対応する。その場上がりの隙は少ないが、見てからの掴みは十分に狙えるレベルだ。
詳細は他の崖に関する記事を参考に。

転がり崖上がり

崖離し対策で、ある程度を距離を取っているおかげで、ちょうど自キャラの位置の近くまで転がり込んでくれる。そこを、掴みや各種地上攻撃で対応する。

崖上がり攻撃

ある程度距離を取っているので、当然、相手の崖上がり攻撃は届かない。勿論、この状態で相手がこの行動を選択する可能性は低いが、例え想定外の場面で、崖上がり攻撃をされても、空振りを見てから余裕でダッシュ攻撃やダッシュ掴みが間に合う。他の強い崖上がり行動を狩るついでに狩ることが出来る、理想的な状態と言えよう。

崖の上で主導権を握れば有利な戦いを維持できる

崖を掴むと言う動作は、スマブラをしていれば一度は遭遇するであろう、基本中の基本だ。それをしっかり抑えることが出来れば、上記の様な強力なセットプレイを構築し、火力面でも撃墜面でも大きく有利となるだろう。

予め言っておくが、上記で述べたセットプレイ構築例は、飽くまで一例であることを念頭に置くようにしよう。勿論、参考にしたり、そのまま真似ても大いに結構だが、各種崖上がりの性質を理解しないまま、真似をしても余り意味が無い。基礎を愚かにして応用を先取りしようとしても良いことは殆ど無いので、崖の基礎に不安があるのなら、崖に関する過去記事を参考にしていただければ幸いである。

コメント

  1. 初級者 より:

    分かりやすい解説ありがとうございます。(私は崖からちょっと離れたところでガードして備えてる傾向があったのでジャンプ登りをよく通してしまいました。)
    質問なのですが崖の上で主導権を握りやすいのはこれまでの記事や感想および質問の返答をみる限りスピード系か飛道具持ちってことですかね?

    • サウザー より:

      そうですね。スピード系や飛び道具持ちは主導権を握りやすいです。
      勿論、そうでないキャラも出来なくは無いでしょうが。