スマブラを始めとして、様々なゲームの攻略情報を掲載している、eSportsRunner(通称:eSR)と言うサイトがあるのだが、このサイトがリアルマネートレーディング(Real Money Trade:RMT)に深く関わっていると言う情報が流れスマブラ界を大きく巻き込む騒動が1ヶ月ほど前に起きていた。
※RMTとは、オンラインゲーム内のキャラクターやアイテム、ゲーム通貨などを現実のお金で売買する経済行為のこと。日本の大半のゲームでは、禁止されており利用規約違反に該当する。(Wikipediaより)
eSRのサイト自体は、攻略の記事に数々の有名なプレイヤーが執筆しているのもあり、非常に秀逸な内容のものが多いのが特徴だ。また攻略情報としてだけでなく、キャラクターランキングなどの気になる情報も数多く載せており、筆者も当サイトのキャラクターランキングの画像を引用させてもらっていた程だ。
そしてスマブラの大会のスポンサーになっていたこともあり、その最中で起きた出来事なので、大いに盛り上がっていた。
今回は、そのことに関して記事を執筆しようと思うのだが、予め断っておこう。
筆者はeSRを悪戯に叩き台に挙げたいわけではなく、今回起きた騒動の一連の流れを出来るだけ分かりやすくまとめ、eSR側の視点と、騒いでいる人側の視点から、客観的に考察・解説をしていきたいだけだ。
このことに関しては以前に述べたベヨネッタ禁止の記事と似たような解釈だと思って頂ければ幸いである。それでは解説を始めよう。
まずは情報の真偽を確かめろ
この手の話題の記事を執筆するに至って、筆者が第一に考えることである。このRMT騒動の情報にもし誤りがあれば、それだけで今回のブログの内容は根本から完全に破綻していると言うことになる。だからこそ、考察を述べる前に誰もが分かるような正確な情報をまずは収集し、理解する必要があるだろう。
事の発端は、名作ゲームの落ち物パズル「ぷよぷよ」のプロゲーマーである「れそ(上西恒輔)」氏を中心に設立した「株式会社レソリューション」から起きた。
れそ氏本人のTwitterによる発言で、株式会社レソリューションがRMTに関わっていることが発覚したのである。現在、れそ氏のTwitterアカウントは削除されており、Twitter公式サイトからは見れない状態なので、れそ氏のTwitter発言の一連の流れをまとめたサイトを見て欲しい。
内容を簡単にまとめると、以下の様な発言があった。
- セガ公式がぷよぷよのeスポーツ化に消極的なので、自分たちでぷよぷよと似たようなゲーム「マジカルストーン」を立ち上げて、競技スポーツとして成功させたい。
- 自らRMTに関わっている事を明言。理由としてマジカルストーンの開発の為に莫大な費用がかかるため、その資金源にRMTがあったことを述べる。
- RMTは悪いことと理解しているが、RMTがプラスに働いて良くなった人もいるので、悪いことばかりとは限らない、良い側面もある。
上記の発言について筆者が思うこともあるが、それは後ほど述べよう。
最大の問題点が、株式会社レソリューションとeSRの運営責任者が同一人物であったことだ。
- 左が、れそ氏のTwitterプロフ、右上がRMTサイト「Friendly-Shop」の会社概要、右下がeSRの会社概要
会社概要のURLも貼っておく。
- Friendly-Shopの会社概要
※現在、管理者の名前が「池田 勇也」と変わっているが、逆に変えることで、前の名前では都合が悪かったのでは無いかと言う憶測を生み出してしまう要因になる。これでは、さらなる不信感が生じることへ繋がりかねない。 - eSRの会社概要
そして、eSRがこの一連の騒動について釈明しているが、その内容にも矛盾が生じてしまっているのが現状だ。
- 以下のTwitterに矛盾点ががまとめられている。このことから、eSRがRMTと一切関与していないとは到底言い切れない内容となっている。
鍵垢の人が画像広めてほしいって言ってたので。
e-sports! pic.twitter.com/HdZRVurtG5— 辻川 (@tujikarori) 2016年4月2日
ここまで判明していると、eSRがRMTに関与していないと言うのは非常に厳しいだろう。
スマブラの大会で、スポンサーになっていたが、そのスポンサーの資金が、RMTに関わっていない証拠はどこにも無いのである。もし関わっていない事を完全に証明するためには、eSRもとい、FanGames株式会社の運営資金を全て公開し、スマブラに関係するあらゆる活動で、RMTの資金が一切使われていない事を明記しなければならない。無論、そのような事は極めて困難であるため、証明のしようがないのである。
以上で、eSRとRMTの関係の真偽についての説明を終了する。これだけのことで非常に長く述べさせて頂いたが、真実であると判明させることは非常に重要だ。いくら丁寧に解説した所で、その内容の真偽が分からなければ、信頼性は無いに等しい。
筆者自身、読者のみんなに可能な限り分かりやすく見てもらうのは勿論のことだが、その読者のみんなを裏切るような事は決してやりたくない。説得力を持たせるために、嘘の情報は記載するのだけは避けたい所だ。そして筆者のブログで考察や解説を述べる以上、その記事の内容に信憑性があるかどうかは、記事のクオリティを確保する上で絶対に必要なことだと思っている。
特にこのような荒れる内容の記事に関しては尚更だ。だからこそ、情報の出処をしっかりとさせる事は、非常に大事だ。そのことを読者のみんなには理解して欲しい。
それでは、解説に移ろう。
RMTの何が問題か
RMTの何が問題であるのかが具体的に分からない人も多いだろう。実際問題、RMTを利用している人がいるのは事実であり、それを利用する人も一定数いる以上、需要があるのも事実。そして、RMTを罰する法律は現在存在しない。
そして、海外ではRMTが公認されているゲームもいくつか存在しており、一部ゲームではRMTが盛んに行われているのも事実だ。
しかし、今回の問題では、オンラインゲームの運営側が、明確に利用規約違反だと明記しているのにも関わらず、RMTを行っていた。そして、RMTを前提とした活動を業者側が行うことで、多数の一般的なプレイヤーが大きな不利益を被ってしまっているのだ。
以下、具体例を出そう。
RMT業者のアカウントによる、貴重なアイテムや限定クエストの独占
大多数のプレイヤーが同時に参加できるオンラインRPG(通称MMORPG)では、アイテムの数に限りがある貴重なアイテムや、リターンの大きい限定クエストなどがよくあるが、それをRMT業者が独占してしまうケースが起こる。アイテムが貴重であればあるほど、それは顕著に発生する。何故なら、その貴重なアイテムを現実のお金を払ってでも買いたいと言うプレイヤーが一定数存在するからだ。そこに需要がある限り、それを供給してお金に変えようとする者は必ず発生する。
この辺りは経済の話にもなってしまっているがその話の中でも基本中の基本だ。そのことにより、普通に努力して貴重な限定のアイテムを手に入れようとする一般プレイヤーが手にすることが出来ず、RMT業者が手にするケースが頻発し、それはRMTという形で売買されてしまう。このパターンは悪質な転売と極めて形が似ていると言えよう。一般的なプレイヤーから見れば、迷惑行為以外の何者でもないのである。
BOTやアカウントハッキングの横行
一般的に、アイテムやゲーム内の通貨を現金へ換金させようと思ったら、通常のプレイ範囲内で得られるものであれば、まともな現金を得ることは出来ないだろう。そこで登場するのが、BOTやアカウントハッキングの横行だ。
BOTとは人間の変わりに機械が自動操作するツールのことで、(ロボット:ROBOT)から来ている。BOTにゲームをプレイさせることにより、アイテムやゲーム内通貨の収集を年中無休でずっと行うことが可能で、BOTを一度に複数稼働させることも出来る。そのことで、通常プレイでは到底得られないような量のアイテムや通貨、経験値などを獲得することが可能だ。それも一人で、何もしなくても勝手にだ。たった一人がBOTを複数稼働させるだけで、数千人~数万人分に匹敵する量をプレイすることだって出来るし、それ以上も簡単にできるだろう。
アカウントハッキングは、文字通り、他のアカウントを乗っ取り、貴重なアイテム等を現金に換金させてしまうことだ。最もこれは「不正アクセス禁止法」と言う、法律上で明確に罰せられる行為であるため、リスクはRMT業者にとって更に大きくなるのだが。
ゲームバランスの崩壊、ゲーム内経済の崩壊
基本的にMMO等のRPGでは、オフラインのゲームとは違って、物価が一定ではなく、変動する。これは人と人が取引を行ったりするからであり、需要と供給のバランスをゲーム内で調整させるために、ゲーム通貨の価値が常に変動しているのだ。
だからこそ、BOTが横行することで、非常に深刻な問題が発生する。それはゲーム内経済のインフレだ。通常では到底不可能な量のアイテムや通貨を得ることで、運営者側の想定を超えるインフレが発生する。簡単に言うと、今まで100Gで買うことが出来たアイテムがあったが、同じアイテムなのに100000Gでないと買うことが出来なくなったりする。こうなってしまうと、普通にプレイしている一般の人が健全にゲームをすることが困難になるし、新規参入の人は、ゲームに参加することそのものが怪しいぐらいに参入が厳しくなる。インフレ内でもゲームをプレイできるようにするために、一般人の中にRMTに手を染めてしまう人も出現し、悪循環が生まれてしまう。こうなってしまえば最期、ゲームバランス・経済は完全に崩壊しており、ゲームのサービスが継続できなくなる事態まで発展する。
- RMTに対応出来ず、サービスを終了してしまったドラクエX。通常のプレイヤーは勿論、運営側にも多大な迷惑をかけていることが分かるであろう。
そして、れそ氏はドラクエXのRMTに関わっていたこと及び、BOT等を利用していたことも認めた発言をしていたことがTwitterより明らかになっている。(参照サイト)
これらのことから、RMTが前提ではないゲームであると、運営側に取って大きな不利益しか生まない。RMTを対策するためにかかる費用や人件費、時間も相当なものであり、RMT側もそれらを対策していくので、イタチごっこであるのが現状だ。
日本資金の海外流出、資金洗浄の温床
ゲームの運営や一般プレイヤーだけに留まらず、日本経済そのものにも悪影響を及ぼす。
日本国内で得た所得は、日本で徴税されるのが一般的であるのだが、RMTで得た資金を海外を経由している説がある。そうすることで、日本での徴税等を逃れることが出来る。これはすなわち、日本で本来得られた税が得られなくなったり、日本の資金そのものが海外に渡ってしまうことに繋がったりする。これは日本経済から見れば損失以外の何者でもない。
そして資金洗浄(通称:マネーロンダリング)の温床になっている可能性が高いことだ。資金洗浄とは、麻薬の取引や詐欺、身代金、違法賭博などの摘発される恐れのある汚いお金の出処が分からないようにする行為のこと指す。そしてRMTの取引が資金洗浄に利用されている説が濃厚となっている。RMTの取引そのものが摘発されたケースは、少なくとも日本では存在しないため、資金洗浄の温床となってしまっている可能性が高いのだ。
このように日本経済と言う観点から見ても、RMTは世間に認められる代物では無いことが分かっていただけるであろう。
RMTが如何に深刻な問題であるかの理解が乏しかったことが今回の騒動の要因と言えたかもしれない。
Twitterで、れそ氏が述べたようにRMTは法律的には違法ではないし、それを利用している人もいる。そして、自分たちの「マジカルストーン」というゲームの一大プロジェクトを成功させるためにどうしても資金が必要であったこともわかる。誰かの利益のために誰かが不利益を被ることはよく起こるし、それがそこまで悪いことだとは思っていないと言う、れそ氏の言い分・気持ちも分からなくはない。しかし、RMTそのものの問題点、及びRMTを規約違反にしているゲームに対してRMTを行うと言う行為がみんなにどのような印象を与えるか、その点の理解が乏しかったと言えるだろう。これはれそ氏だけでなく、RMTがそこまで悪と思っていない人全員に言えることだ。
罰が無ければ人々の怨嗟は際限なく続く
RMTは法律的に違法ではないということは何度も述べさせていただいたが、だからこそ、今回、大きく叩かれる事態になったと筆者は考えている。
何故なら、罰せられることで、その人への恨みつらみは、ある程度収まるからだ。その罰が苛烈なものであればあるほどにより収まることであろう。所が、世間一般から認められない、罰せられるべき行為をやりたい放題行っていたのにも関わらず、そのことに一切罰が無ければ、人々はどう思うか。とても胸クソ悪い気持ちになるだろう。ほぼ例外なく。みんながそうなると筆者は思っている。
例えば、中高生が行った凶悪ないじめや暴行・殺人事件が分かりやすい例として挙げられる。彼らは、世間一般から到底認められないであろう暴虐の限りを尽くしていた。しかし、それにも関わらず、年齢が一定まで達していなかったため、それだけの理由で少年法で裁かれた。これによりどれだけ重大な犯罪であっても、一定の年齢以下であれば、成人が同じことを行うよりも、罪が非常に軽い。中には刑務所に入れられることもなく、保護観察で済む場合もある。そして彼らは、大した裁きを受けることもなく、現在、普通に暮らしている…。
今回のは飽くまで例えであるのだが、読者のみんなはどう思ったであろうか。分かりやすくするために極端な例を挙げたが、相応の裁きを受けずに済んでいる人の事を、大多数の人は許せないと思うし、非常に胸クソ悪い気分になることだろう。
これは理屈で済む問題では無い。法律的には問題ないから大丈夫なのではない。むしろその方が、世論は許すことが出来ないと大きく憤慨するだろう。
漫画「るろうに剣心」の”人誅編”の一コマより。主人公、緋村剣心の最大の敵、雪代縁(彼の姉は剣心に惨殺された過去がある)から送られた果たし状。”たとえ、天が裁かなくとも 己が必ず裁きを下す”という、「天誅」とは全く逆の正義の意思表示である。るろうに剣心の主人公、緋村剣心は、過去に人斬りとして大勢の人を殺めておきながら天の裁きがない自分に雪代縁自らの手で裁きを下そうとするシーンだ。彼もまた、裁きが無い剣心への復讐心が相当なものであったと伺える。
スマブラ界はRMTに関係する全ての者と手を切るべき
では何故、スマブラ界はRMTの関係者と手を切った方が良いのか。それを今から解説しよう。
答えは明確で結論を先に延べさせて頂くと、『公式が動く可能性がある。』その一点だ。
RMTは公式に認められたものを除けば、世間一般から到底認められるものでは無いと言うことは、理解して頂けたと思う。そして、ゲーム業界からすれば、RMT業者は、自分たちの作り上げたゲームを、利用規約に違反しながら、お金を巻き上げているので、正に忌むべき存在であるのだ。
だが、経済の観点から見ても、RMTを全て潰すことは、ほぼ確実に不可能だろう。どのような形であれ、RMTを利用してでも、ゲームを楽しみたいと言う需要がある限り、そこに目をつけて、お金を稼ごうとする輩は必ず出現する。今までは、それが明るみに出ることが殆ど無かったので、ゲーム業界側も、ゲームをプレイする側も、半ば泣き寝入りの状態が続いていたのである。しかし、あろうことか、RMTに関与している事をRMT業者の責任者が明言してしまって事態は一変。ゲーム業界側も、今までは足取りが掴めない状態であったため、されるがままの状態であったが、それがハッキリ分かるとなると、公式が裁判に訴えるなどして行動を起こす可能性も出てくる。
特にドラクエXのサービス閉鎖まで追い込まれたスクウェア・エニックス(スクエニ)は黙っている分けが無いと筆者は考えている。そうなると、任天堂を始めとした他のゲーム会社もRMTに関わる者がハッキリ分かるのであれば、公式のイメージダウンを避けるために、RMT関係のものを排除しようと動く可能性は決して低くはない。
RMTに関わっている可能性が濃厚なeSRにスマブラ界が関わったままでいると、公式(任天堂)がRMTに関わっているeSRもスマブラ界も許されるものではないと見なされる可能性は十分にあると言える。そうなると、「公式で大会は開かない、非公式の大会の配信も許さない」と言った、スマブラ界にとって最悪の事態になりかねないのである。
※任天堂は、一時期、Apexと言う海外の大規模な非公式大会の配信を、中止させる要請を送っていたことがあった。それは多数の人々の運動によって、中止される事は無くなり、それどころか、任天堂がスポンサーになってくれたと言う感動的な話があるのだが、今回の騒動を機に再び配信中止の要請を送る可能性はゼロではないとも逆に言えてしまうのだ。
現在、スマブラ界は、DXやforを始めとして、非公式の大会にスポンサーが付くことも珍しくなく、かつて無いほどに大きな盛り上がりを見せている。
そして公式がそれにしっかり答えてくれる事は、通常滅多にない、相当な幸運であることは、この記事で述べさせていただいたばかりだ。
そうして、スマブラ界で長年積み上げてきたものが、公式の動き一つで、全て瓦解してしまう可能性があるとなれば、如何に深刻な問題であるかが分かるだろう。
【スマバトのスポンサーについて】2月25日からeSRにスポンサーになっていただきましたが、本日をもちましてこの件を白紙に戻しました。本来賞金に使う予定の援助金は返却いたします。スマバト自体は今後とも続けていきますので変わらぬご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
— SHIG | 9B@スマブラ大会主催 (@9999B) 2016年4月4日
関西で有名な非公式大会『スマバト』。今回の騒動を機にeSRとの契約を打ち切った。騒動から契約の打ち切りを決断するまでが非常に早く、その対応はとても素晴らしいものであった。このような場合の運営側の対応は、早ければ早いほどに良いので、英断であったと言えよう。
eSportsRunnerの今後の課題
eSRが発信する情報サイトは、非常にクオリティが高く、このサイトを参考にした人も多いことだろう。数多くの有名な執筆者が攻略記事を書いたこともあって、記事の内容のレベルは一定以上保証されていると言える。しかし、記事の執筆者を含め、多数の人がeSRがRMTに関わっていると言うことを知らないのでは無かっただろうか。筆者も、その内の一人で、今回の騒動が起こるまで、そのことを一切知らなかった。
しかし、RMT騒動の件が明るみになることで、eSRサイドからすれば、致命的なイメージダウンへと繋がってしまっているであろう。
だからこそ、そこから信頼を再び得るためには、謝罪を始めとした真摯な対応を心がける必要があるのではなかろうか。
以下、eSRが特に問題だと思う行動を挙げてみる。
- 都合が悪いと分かると記事を急に削除する(記事に関する謝罪は無し)
- 管理責任者の名前を突然変える
- 管理者のTwitterアカウントを削除する
- 後にRMTに関することで謝罪をしRMTの撤退をするという旨を話しているが、一部(ドラクエXなど)撤退するとだけ言っている。そしてRMTの活動は、まだ続いている。
eSRの行動を見ると、このように、問題が発覚した瞬間に、記事そのものを削除したりして、無かったことにしようとする行動が目立つ。インターネットと言うものは、一度でも情報が流れば、どこかしらで情報は保存されているし、一度拡散してしまった内容と言うものは基本的に取り消すことが出来ない。
そしてRMTから完全撤退しなければ、イメージダウンの払拭からは程遠いと言わざるを得ない。資金面でどうしても難しいという言い分があるだろうが、資金源を、依然RMTに頼り続けるのであれば、eSR側の業界全体の未来は無い。
形はどうであれ、良質な攻略サイトを提供していると言う事実は変わりないし、その行動は界隈の発展にも大きく貢献していると筆者は思う。だがしかし、今後も誠実な対応を取ることが出来なければ、致命的なイメージダウンは免れないだろう。企業は人間が運営する以上、失敗は必ずする。失敗そのものが問題なのでは無く、その後の対応にこそ、一番大きな問題があるのではなかろうか。
規模が大きくなればなるほど、言動への責任も大きくなっていく。発言・行動の一つ一つに、責任を取ることは、信頼を得る上で欠かすことが出来ないことだと筆者は考えている。
取り返しの付かない行動や発言は控える必要があるだろう。これはeSRに限った話ではなく、筆者も当然該当するし、読者のみんなにも当てはまることだと思う。
eSRに取っても読者のみんなに取っても、界隈が発展するよう、スマブラ界にとって大きくプラスになって行って欲しいと筆者は切に願うばかりだ。
コメント
MMORPGにあまり興味がなく、eSports界全体にアンテナを張っているわけではなかったので、騒動のことはこの記事で初めて知りました。
RMTの問題の深刻さもよく伝わってきましたし、すごく為になりました。ありがとうございます。
自分でも少し調べてみようと思います。
自分は関西在住で機会があればスマバトにも参加してみたいと考えているので、主催者様の迅速な対応には非常に好感が持てます。
スマブラは本当に大好きなゲームなので、このようなことで公式を刺激して界隈の発展を損なうことは避けたいですね。
eSRのサイトを拝見したところ、確かに役に立つ情報がわかりやすくまとめられていると思います。だからこそ、スマブラのみならず様々なゲームに対してのこれまでの貢献と信頼をただ無にするようなことはせず、真摯に対応していただきたいものです。(記事から日が経っているので既に何か動きがあったかもしれませんが)
悪いところだけでなく、良いところもしっかりと見ることは非常に大事ですが、なかなか難しい所です。人は、どうしても悪い所にばかり目が行きがちですからね。
ただ一つ言えることは、例えどんなことがあっても、界隈を汚すような事はあってはならないと言うことですね。
彼も子供の頃は普通の子供だったろうに。今の世の中には(特にネット)拗らせる原因が落ちすぎている。僅かな心の揺れで拾ってしまい、溺れ、人生を狂わせる。僅かな心の揺れで殺人は犯さない。だが、匿名性の高いネットだとそれがあるから怖い。罠だよ。ネットは…
ネットの匿名性は、ネット弁慶を作り出してしまう。余りにも簡単に。
匿名で文字だけのやり取りだと、通常の会話以上に感情的に、喧嘩腰になりやすいとよく聞きますね。