キャラ感について
さて、これから新しいシリーズものとして、キャラ感というものを延べていこうと思う。どのようなキャラを今後、挙げていくのかは未定だし、投稿時期も不定期ではあるので、その点はご了承いただきたい。
また、このシリーズものに関して注意して欲しいことがある。それは、以下の3点だ。
- キャラの攻略情報ではないこと
- 筆者の主観が入りまくりの考察となること
- キャラの長所だけでなく短所も容赦なく述べること
まぁ、当然といえば当然である。キャラの具体的な性能とかは、その手の使い手に聞いたほうが余程手っ取り早いので、ここでは、そのキャラについて筆者が思ったことを、言いたい放題するシリーズとして見てくれればと思っている。
キャラの特徴がどんなものかを、大雑把に知る指標程度に思ってくれれば幸いである。それでは初めていこう。
マリオの特徴
今回はMr.任天堂ことマリオのキャラ感について述べることにする。任天堂の看板キャラなだけあって、当然スマブラシリーズでも皆勤賞。ありとあらゆる性能がマリオを基準としているだけあって、バランスの良いキャラというコンセプトとなっている。しかし、過去作のスマブラでは、わりと不遇な存在だった。バランスが良いと言えば聞こえは良いものの、その実は器用貧乏で、リーチも全体的に短く、機動力も並以下で、特筆した武器もない。よって、他のキャラの圧倒的な性能差を前に押しつぶされることも珍しくなかった。
しかし、今作のスマブラforでは一点、スマブラで出来ることは殆ど何でもでき、これと言った弱点もあまりなく、それでいて癖もなくて使いやすいキャラへ。まさに主人公に相応しいオールラウンダーな性能へと開花した。
まず過去作と比べ、地上・空中ともに機動力が大幅に向上(特に空中横移動)。これにより、マリオのキャラそのものの対応力が向上し、自分のやりたいように動かしやすくなった。
技の発生は早いものが多く、切り返し手段も豊富。防御面が優秀なだけでなく、火力の向上も目覚ましい。掴みからのリターンが大きくなったため、近距離でのプレッシャー度が上がり、相手に強力な択を仕掛けやすくなった。下投げからの上強×nや空上×nのお手玉コンボは、非常にお手軽かつ強力だ。相手が近距離にプレッシャーを感じて遠距離戦を仕掛けた場合でも、マリオ側にも飛び道具と反射技があるため対応可能。近距離・遠距離を問わず、どのような状況でも戦えるようにまでなった。
過去作と比較すれば間違いなく本作が最強であろう。
スマブラXまでのマリオは、上位の強キャラ相手に性能差で、どうしても主導権を取られやすかったが、今作では、そういった強キャラ達相手でも十分戦える性能にまでなった。
このように使いやすくて、性能面でも申し分がないためか、上級者でもマリオを愛用しているプレイヤーは多い。今作であれば間違いなく初心者にオススメできるキャラと言っていいだろう、将来性も十分にあると考えられる。
マリオの短所
そんな器用貧乏改め、器用万能なマリオであっても短所はある。中には、勝敗に影響しかねないものまで存在する。
まずいくら性能が強化されたと言えども、リーチが短いのは過去作と共通している。よって、リーチ・判定の強いキャラを相手にした場合判定負けしやすい。最も、機動力が大幅に向上したことで、自分の得意な間合いを維持しやすくなったため、過去作ほど問題にならないケースも多い。
2つ目に撃墜技が非常に限られていること。はっきり言えば、撃墜可能で実用的な技は、横スマと上スマぐらいしかない。どちらも発生はそこまで早くなく、隙も相応にある。よって、ローリスクに技を牽制しながら撃墜を狙ったり、相手の僅かな隙をついての撃墜といったことは出来ず、相手からすれば撃墜拒否が非常にしやすい部類に該当する。相手に150~200%ぐらいまで粘られて、ステージ端での後ろ投げや空後ろでやっと撃墜したというケースも頻発するだろう。
また復帰阻止も特筆して強いとは言いづらく、下Bや横Bでの復帰阻止も読まれやすい。復帰力も上Bの上昇距離が短いため、空中ジャンプに大きく依存しており、空中ジャンプを潰されたら為す術なく復帰阻止されるケースもある。上Bが崖へ届く所にさえ行けば、復帰は殆ど可能なので、場外での相手の追撃を、いかにやり過ごすかといった事が復帰で求められる。
特に主要な撃墜技が地上技しか無いせいで、空中への追撃に対して、相手に大したプレッシャーをかけられないことは大きい。空上を絡めたコンボ火力は間違いなく高いが、基本的にそのコンボで相手を仕留めきることは出来ない。空前のメテオ技で相手を早期撃墜することが、出来ることもあるかもしれないが、状況限定か相手のミス依存で成立する場合が殆ど。やはり横スマか上スマを当てなければ撃墜が厳しいことに変わりない。
これらの短所が噛み合って、非常に戦いにくくなるキャラも存在すると思われる。
例を一つ挙げればリトルマックが該当する。まず、マリオの主要なダメージソースである上強×nのコンボが、空中技の最速発生(2F)であるリトルマックの空NAで割り込まれる。
リトルマックは地上が極端に強く空中が極端に弱いため、空中で相手を撃墜しきれないというマリオの短所がもろに響く結果となる。スマッシュで撃墜を狙おうとすると、どうしても地上戦をある程度は制さなければならず、リトルマックの得意な土俵で戦うことになりがちだ。
よって、かなり分が悪い勝負になりやすい。
空中が極端に弱いマックは、出来れば空中にいる状態で倒しきりたいのが本音。しかし、マリオは空中での主要な撃墜技を持ってないので、それが困難。横スマ・上スマでの撃墜を狙おうにも地上での撃墜力は、マックと比べるまでもないレベルで差がついている。このことから、リトルマックに苦手意識があるマリオ使いは多いのでは無かろうか。
まとめ
出来ることの多さ、対応力の高さ、癖の無さは、全キャラ屈指と言える程なので、初心者から上級者まで幅広くオススメできるキャラだ。
リーチが短く、撃墜が難しいといった短所もあるが、逆に言えばマリオを使って、撃墜に困らないほど、きっちり撃墜技を決めることが出来ているのならば、それは裏を返せばプレイヤー自身の撃墜の上手さが向上しているとハッキリ言える。
良くも悪くもプレイヤースキルが如実に反映されるキャラとなっており、プレイヤーの基礎ややりこみにしっかりと応えてくれるので、『やりがい』があるキャラと言えるのではなかろうか。
まさに、主人公格のキャラに相応しい性能にスマブラforでようやくなった。そう考えてやまない今日この頃だ。
コメント
待ってましたー!!今回も深い内容で楽しく読ませてもらいました!
そう思っていただけるのなら執筆したかいがあります。
更新お疲れ様です!
待望の上位勢による各キャラ考察、とても嬉しいです。
内容もしっかり踏み込んだものでとても満足です。
攻略ではない以上、各技の考察や数値の記載は必要ないと思いますが
これからスマブラを始める人にとってのデータベースとなっていくと思うので、攻略wikiに倣って長所短所を箇条書きで前置きするのはどうでしょうか?
ただの他人のキャラ考察好きなスマブラーの意見です、これからも応援してますー!
どうもです。
考察する以上、長所・短所の箇条書きは、もちろん考慮していたのですが、キャラの中には、箇条書きに出来ないほど、長所・短所が浮かばないキャラが確実に出てくると思うので、特徴や短所といった大雑把なくくりで好き放題述べるようにしようと思った次第です。このような形式にする以上、キャラごとに表記を差別するのは良くないと思いましたからね。(それこそ無理やり箇条書きにしようとすればWikiと似たような形・内容になりかねない)
またまた興味深そうな記事を………!!
どこかのサイトに、マリオはバランス型というより主人公性能だとか書いてありましたが、まさにその通りだと思います。
力や機動力、技術などあらゆる分野で格上がいるけど、それでも戦闘といえばあいつ、マリオ!!!みたいな。
そんなバトル漫画の良主人公っぽくも見えます。
過去作は、格上の分野の相手に、文字通り歯が立たず、主人公(笑)の烙印が押されていましたが、今作では、本当に主人公らしい性能をしていると思います。
今作のマリオはあきらかに強化されてますね。そのおかげでクラウド同様性能甘え勢の筆頭になってますが・・・
個人的には横スマはともかく上スマはフィニッシュ技としてはかなりローリスクな気がします。頭無敵と後隙の小ささから完全に空振りしないかぎりそうそう狩られることは少ないと思います。
(強キャラの中ではそれでもハイリスクでしょうが)
マリオの上スマが、かなりローリスクとは決して言えないと個人的には考えています。
何故なら、上スマをガードされたら、余裕で反撃確定だからです。
ゲムヲの上スマぐらい硬直が短ければ、ローリスクに分類されるとは思いますね。
三か月以上前の記事に急にすみません
私はマリオをメインに使っているのですがこの記事に記載されている通りマックが非常に苦手で毎回苦戦します。特にリーチが長い横強やSAのつく各種スマッシュの対応が苦手で、くると分かっていても被弾することが多いです。
もし何かアドバイスがあればお聞きしたいです
どの記事にコメントされたかは、管理画面から簡単に分かるので気にする必要は無いですよ。マックの地上は強いですが、穴が全く無いわけではありません。その一つが、掴み・投げが弱いということです。これにより、対ガードは強くないため、ガードが安定します。
地上のマックに安易な攻めをすると返り討ちにあうので、ガードを中心に我慢をし、何か技を当てて浮かしてから着地狩りに持っていくなりするのが良いかなと思います。
なるほど、ガードを中心にあちらの出方を探っていくのがよさそうですね
地上でマックとやるのはかなりきついので何とか空中戦に持ち込めるようイメージして
以降やっていきます。ありがとうございました!